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小譚顧耽 : Nov. 2024


先日からお店ではアンビエントなハープの音色をBGMとして流している。

これは私の高校の時からの友人による初めての作品であるのですが、友人の作品だからという理由でお店で流しているわけではなくて、本当にその音楽を美しいと感じたから、彼女にもきちんと許可を得たうえで使わせてもらっている。そして自分で言うのも何ですが、この音楽がお店の雰囲気にとてもマッチしているのです。


つい一昨日には製作したカセットテープを持って彼女がお店に立ち寄ってくれたのですが、演奏している本人ですら自分の作品がBGMで流れていることに気が付かないくらいに馴染んでいる様子でして。

弊店ではBGMに使用しているだけで販売等には一切関わっていませんが、これは是非ご来店頂く方にも聴いてほしいと願って勝手にPOPまで作ってしまいました(もちろん事後報告&確認済み)

お立ち寄りいただいた際には、この情緒的で美しい音色にぜひ耳を傾けてみてください◎


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話変わって。

本を読むのが好きでいつもいろいろな本を読むのですが、様々なジャンルの中でもやはり環境系の本を読むことが多い。その中にあって「生物多様性」という近年よく聞く言葉。何となく理解している気はするが、しかしそれって実は知ったつもりになっているだけでないかい?と感じていたので関連する本を読んだ。


岩波ブックレットのシリーズはテーマごとに端的にまとめられていてとても良い。

鷲谷いづみさんの「〈生物多様性〉入門」そしてその発展版「実践で学ぶ〈生物多様性〉」と読み進めていき、ここ最近はさらに岩波ジュニア新書から「さとやま」までを熱中して読んでおりました。


この「さとやま」がとても良かった。恐らく中学生くらいの世代へ向けた内容でありとても分かり易く解説されているのだが、それでも途中調べたりもしながらしてより一層興味を深めることができました。


「さとやま」とか「自然」のシステムそれ自体がとても複雑なものであるからこそ、それらに対する問題課題も乗じて複雑になるのは当然なことであるだろう。ゆえに問題を一つに絞ることは難しいのであるが、しかし現代社会が過剰に合理性や生産性を求めてきたその過程で、私たちの日々の営みを隅々まで外部化して単純化していったことは様々な問題に強く影響していると感じます。


都市に暮らしていると、自然に対するリアリティがどうしても薄れてしまうような気がしている。そしてこれこそが、きっととても大きな課題であるだろう。何か自然を身近な存在として繋がっていけるような方法はないだろうか。むしろ私たちが自然の一部分であるということを改めて認識出来るような社会、文化をどうしたら身に着けていけるだろうか。ずっとずっと考えている。


そんな11月のおわり。まだほんの少しだけれども、その想いがようやく動き始めました。



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