BIBの椅子の脚のぐらつき修理をご依頼頂きました。
*BIB…「某インテリアブランド」の略
こちらのブランドは私は存じ上げておりませんでしたが、自社デザインの家具を海外で製造して国内で販売されているようです。お客様の話によるとメーカーではそもそも修理は受けていないとのこと。
世の中の全てがそうと決め付けるわけではもちろんありませんが
そもそも修理を受けていないメーカーが製造する製品はわざわざ修復を想定して作る必要がないわけでして、その造りは修復出来ないということではありませんが修復を想定している造りと比べてしまうとはっきりと劣ります。強度を出すためには一手間二手間が必要となる。
それら製品が良いとか悪いとかは無くて
そんなことはきっとただの好みで
私の関するところではありません。
それでもこうして修理を受ける立場として
きちんと伝えておきたいこと。
製品を選ぶということ。
そして購入するということ。
使い続けるということ。
それぞれに伴う責任や覚悟。
とても大切なことだと感じています。
その上で、例えその製品が修復を想定していようがいなかろうがそんなことはどうであれ、それが私が対象としている長く愛されてきた製品なのであれば、その暮らしや想いに対して出来る限りのリスペクトを贈るつもりでおります。長く愛されてきた製品かどうかとか、その判断はいつも悩みます。想いを測ることは簡単なことではありません。我儘で本当にすみません。
無事に修復を済ませて先日お引き渡しを済ませました。長く活躍することを願います。ありがとうございました。
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