デンマークの家具デザイナー、ハンスウェグナーによるソファ『GE40』の二人掛けモデル
このGETAMA社はもともとマットレスメーカーとして知られ、質の高い内部構造を活かして人気のGE290シリーズを始めとしたウェグナーの多くのソファを現代まで発表し続けてきました。
オーク無垢材を使用した堅牢な造り。
背面には幅の異なる材を格子状に組み木した意匠を取り入れて、安定感と美しいバックスタイルが両立されています。
このソファの特徴の一つ、サイドに設けた幅15㎝ほどのクッションアーム。
ボリュームのある見た目に、その安楽性の高さは想像に難くないと思いますが、僅かに傾斜した座面に腰を下ろし腕を預けてみると、その高さも丁度良く、快適に寛ぐことが出来るようです。
指先で木の質感を愉しむことが出来る点も、ウェグナーのこだわりなのでしょうか。
リラックスして過ごす際、手持無沙汰にならないようにと、指先が温かみある木へと誘われるその計らいに、彼の心遣いのようなものを思わず想像してしまいます。
今回、ファブリックにはデンマークの生地メーカー、Danish Art Weaving社のLyngvigという淡いベージュグレーのウール系の生地をセレクトしました。厚みのあるしっかりとした質感、やわらかい肌心地で気持ちの良い生地です。
そのクッション背凭れ・座面共に片面だけをストライプ柄の切り替えにて作製していますので、気分で表裏をチェンジして楽しんで頂けると思います。
Condition
オーク材を使用した木部は、一度解体し全体を洗浄研磨後、オイルとワックスにて再仕上を行いました。
背凭れに一ヶ所、染み痕のような色の差が残りましたが、それ以外には目立ったダメージはなく良好なコンディションです。
クッション内部にはスプリングが内蔵されており、バネの間にはしっかりと綿を充填し直し、軋みの少ないコシのある座り心地を再現しています。
スプリング廻りのウレタン材も新規に交換、上述した生地の張り替えまで済ませました。
またシートを支えるウェービングテープも新規に交換済み。底張り生地も新しく張り直しています。
より詳細のコンディションについて希望される場合にはご案内致しますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。