4-005 Church chair - Søro Stolefabrik
PRICE
SOLD OUT
SIZE
MATERIAL
W485 D510 H850 SH450
Oak wood & Brass
DESIGN
STOCK
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Viggo Hardie-Fischer / Søro Stolefabrik / Denmark / 1950's
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デンマーク Viggo Hardie Fischerによりデザインされた1950年代頃のチャーチチェア
シェーカー様式を想起させる堅牢かつ簡素な設計は教会建築、またその用途との相性が良いのでしょう。
簡素な印象に徹しながらも、シートの後ろ下には聖書を収めるための棚、また座面の下は荷物置きも兼ねられるよう考慮したかのような貫の配置が施され、機能性に富んでいます。
一番の特徴は後ろ脚同士を繋ぐ貫に施した真鍮の飾りの意匠。こちらも推測ではありますが、薄暗い教会内で足下に光を留めることで安全な導線を確保するなどの効果があったのかもしれません。
一般的な家庭用のダイニングチェアと比較をすると、機動性よりも頑丈であることをまず優先したかのような骨太な脚部の構造のため、木部フレーム自体に少し重量を感じるかもしれません。それでも軽量なペーパーコード編みの座面を取り入れるなど、日常のダイニングシーンでもストレスを感じるほどではなさそうです。
座面の奥行き、背凭れの高さも十分に確保され、しっかりと体を預けて座れる印象です。
church chair-
特定の宗教を持たない身として、信仰というものが人々にとってどれほどの存在なのか、皆目見当がつかない。それでも見当がつかないなりに、信仰に対して私なりに抱いているイメージが一つだけある。
10数年前に私の地元の美術館で開催されたアメリカの画家・ノーマンロックウェルの展覧会に行った時のこと。
彼はアメリカ「Saturday evening post」誌の表紙を1916年から1963年まで(47年間も)長きに渡り務めたことでも知られており、ご存知の方、また彼の作品を目にしたことのある方も多いかもしれません。
アメリカ合衆国市民の生活を彼らの目線で、温かく時にユーモラスに描き続けたことで広く親しまれている一方、商業主義的な作品も多く一部の近代美術界からは敬遠されることもあったそうです。
そんな彼が第二次大戦時中に残した作品の中に、F・ルーズベルト大統領の一般教書演説(1941)で表明された4つの自由を題材とした連作、タイトルはそのまま「4つの自由」というがものがあり、その展覧会でも展示がされていました。
その中の一つ、「信仰の自由」という作品。(宗教の自由、信教の自由などとも訳されている。)
構図はシンプルに、祈りを捧げる幾人かの人々の横顔がただ描かれている。目を瞑っている人もいれば開いている人もいる。手を合わせている人もいれば、そうでない人もいる。
ただ、画中の人々は皆、それぞれに何かを祈っていた。
その作品を観た時に、祈りとは純粋な行為だと感じた。決して特別ではないと思った。誰しもの普段の暮らしの中から、生まれ出る自然の行為なのだろうと思った。
信仰とは、それら純粋な行為を、ただ受け止めてくれるだけのものなのかもしれない。人々の心や、また暮らしそのものを支え、守り、寄り添ってくれるものなのかもしれない。
特定の宗教を持たない身として、神仏への祈りを(時に)ただの退屈な儀式として済ませてしまっている身として、その無条件に純粋な行為を、少し羨ましく感じたことを憶えている。
ぼんやりとそんな風に考えながら、しばらくの間その絵の前で留まっていました。
(無論、戦時下の彼らにおいては、非日常や残酷な現実からの解放、また各々の家族や国の平和を祈ったことであろうと思う。そして1943年に発表されたこの一連の作品はその後プロパガンダとして利用され、戦争のための資金調達に多大な貢献をしたそうでもある。それらの背景に準ずると手放しに純粋性を語ることは憚られる気もするが、背景は切り離して、ただただ『祈り』や『信仰』というものについて、その純粋さを私なりに深く感じ入った作品なので、大きく脱線しながらも紹介させて頂きました。ノーマンロックウェル。また展覧会があったら行きたいなぁ。)
話は戻して、チャーチチェア。
家庭用の椅子とは、その用途は確かに違っていたかもしれない。
それでも信仰の場において。日々の生活や心の拠り所として。
これまで人々の暮らしを支えてきたということに何ら変わりはないんだろうなと思う。特別なことはきっと何もない。
誰かの暮らしを支えてきたこの椅子が、これから先もまた誰かの暮らしと共にあることを祈っています。
Condition
オーク材を使用した木部は、一度古い汚れや塗装を洗浄後サンディングを施してから蜜蝋ワックスのみで仕上げ直しを行いました。大きく目立つ傷もなく、良いコンディションに仕上がっています。
ペーパーコードの座面は新規に編み直していますので、安心してお使い頂けると思います。
椅子の後ろに施された真鍮の飾り部分も、丁寧に磨き直しを行い輝きを取り戻しています。小さな傷も注視すれば多少は散見出来ますが目立つほどではなく、こちらも良いコンディションです。
より詳細のコンディションについてを希望される場合には個別にご案内をしております。お気軽にお問い合わせ下さいませ。
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4-005 Church chair - Søro Stolefabrik
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W485 D510 H850 SH450
Oak wood & Brass
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