デンマーク Farstrup製のスポークバックチェア

2脚在庫ございましたが、残り１脚となっています。

木部はビーチ材を使用。

もともとは黒色のラッカー塗装による仕上げだったようですが、塗装が痛んだからでしょうか、その上からペンキを塗って使用をしていたようです。

今回そちらの塗装もだいぶ劣化していましたため、ウォーターステインにて染色し、オイル塗装にて仕上げ。

木の質感を楽しんで頂ける仕様と致しました。

スポークバックタイプのチェアは視界の抜けがよく、見た目にも軽やかな点がとても良いです。

座面の奥行きが比較的浅いため寛いで座る、という印象ではありませんが、軽く機動性も良く、日常の様々なシーンに重宝します。

シートと背もたれは接着されていますが、脚部にはボルトが埋め込まれ座面の裏にねじ込んで取り付ける仕様となっています。

おそらくは複数脚を輸送する際に、脚を外してシート同士を重ねられるようにすることで輸送コストを低減させることが狙いだったのでしょうが、そのお陰で脚と脚を繋ぐ貫の部材などの一切を排した、すっきりとしたデザインを楽しませてくれています。

デンマークの家具デザインは工業デザインとしての側面も併せ持っていた。そんな歴史がしっかりと残されていました。