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6-049 Model 211 sofa

Price:

¥462,000- tax in

Size:

W1600 D720 H700 SH350

Material:

Oak wood

Fredericia Stolefabrik / Borge Mogensen / Denmark / 1950's

Stock:

1

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Borge MogensenがFredericiaより開発したソファ Model 211


伝統的な4本足ではなく前脚と後ろ脚を繋げたこの構造の家具の開発は特に1950年代後半に力を入れていました。

同一のソファではありませんが、1956年のギルドの展示では同様の脚部・そしてベルトを編んだ構造のイージーチェアも発表していて、このソファも恐らくその周辺のデザインだと推測されます。


モーエンセンという人は、リデザインを説いたクリントの教えに大変忠実でした。既にあるスタイルから余計な部材を削ぎ落してモーエンセンの美意識やその時代(特に中間所得層を担う都市部に暮らす若い世代の好みや暮らし)に寄り沿ったスマートな作品へと昇華させて、そして人体工学をはじめとする様々な数字・寸法に基づいて機能性をも徹底的に追求しました。

その探求心の動機とは何か。これは想像をすることしか出来ませんが、彼のバイオグラフィーを読み解くと使命感と責任感というこの二つが、常に彼と共に在ったようにも感じます。


このソファも部材を可能な限り少なくそして簡素にすることに熱中したデザインなのでしょう。オリジナルではおそらくラバーベルトが採用されていたと思いますが、座面だけでなく更に背凭れもベルトを張った設計は、軽やかでありモダンであり、機能面でもベルトが古くなったら張り替えるだけで容易にメンテナンスが可能になる優れたアイデアであったと思います。

ただ、やはり部材が少ないため接合部位も比例して少く、ベルトを張ることで後ろ脚に負荷が掛かりやや前傾してしまうようです。(もちろん長きに耐えている個体もあるとは思いますが、、)

そのため恐らく工業製品としては長く続かず、同様のフレームワークで背中に背板を取り入れた2218などのモデルへと集中していったのではないでしょうか。


・・・


今回、仕上げとしてはラバーベルトではなくアクリルのベルトを採用しています。ラバーベルトに比べると伸びが圧倒的に少なく、沈み込みがかなり軽減されています。

シート内部のウレタン材も新規に交換済。シートのクッションを少し硬めに、比べて背凭れのクッションは少し柔らかめに製作しました。ベルトを編んだ座面のため弾力もありますが、お尻が沈み込みすぎると腰がキツイのであまり深く沈まないような私の好みの座り心地で仕上げています。


生地はKjellerup Vaveri の Blans / 赤色の生地を採用。

こちらはMUJI HOTEL GINZAで開催していたMODERNISM SHOWのコーディネートに合わせて作成しました。

お部屋にはチーク材やオーク材の木製品とペーパーコード編みの椅子や黒い合成皮革の座面の椅子を据えていたため、主役になるような色が欲しかったのです。 家具をお求めされる方のほとんどはお手持ちの家具とのバランスを考えて探されるため「赤い色のソファ」は実際かなり好みが分かれると思います。

ただ、特にヴィンテージの経年したチーク材やオーク材などは、木自体が赤褐色を帯びているため、赤色のテキスタイルを合わせると木の色との馴染みが大変良く、発色の良い鮮やかな赤色の場合には更に明るい印象も加わりますが、今回のテキスタイルは少しくすんだ落ち着いた赤色のため空間としてなかなか上品な仕上がりです。MODERNISM SHOWの展示でもご来場者様だけでなく、同業者の皆さまからも大変好評を頂きました。


Condition:

オーク材を使用した木部は、上述したように後ろ脚がやや前傾しています。

入荷した際にもこの後ろ脚には前傾の反りがあったため、一度接合部を解体してから反りの在る部材にスチームを掛けてプレスして真っ直ぐに成型をしてから組み直して、と1か月半くらい掛けてメンテナンスを進めていったのですが

結局ベルトを張ったら前傾は再発しました。これは構造上ある程度仕方ないのかもしれません。

ポジティブに考えると、ソファに座った際には後ろ方向へ負荷が掛かるためプラスマイナスゼロにはなるのかもしれません。接合部はしっかりと組み直しましたので、普通に座る上では十分使用できるコンディションです。

長い目で考えればいつかは必ずメンテナンスは必要になると思います。アフターメンテナンスも出来る限り対応しますので、長い目でお付き合い頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。

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