デンマーク製 美しいアノニマスチェアです
彫刻的なこの背凭れの造形美。細身の構造に徹した全体のシルエット。
メジャーなところではNiels. O. MollerやJohanes Andersen、 マニアックなところではH.W. Klein (ヘンリーウォルタークレイン)や Kai Lyngfeldt-Larsen(カイ・リンフェルド・ラーセン)などの作品を想起しますが、結局判りませんでした。
後ろから眺めた際の背凭れに差し込む光と影。この立体的な曲面によって一見すると肉厚なようでいて、でも実はやっぱり細く華奢なフレームは軽く、そして掴みやすい。やはりこの背凭れのバックスタイルがこの椅子の一番の見せどころかもしれません。
反対側、背凭れ正面を見てみるとこちらは一見平面で仕上げられているようですが体のラインに沿うように緩やかな曲面で仕上げられていることに気付く。この椅子にはもしかすると一切の平面は存在しないのかもしれません。決してゆったりと寛ぐような椅子ではありませんがこの曲面の仕上げによって姿勢を正した際にしっかりと腰をサポートしてくれる絶妙な居心地の良さがあります。ダイニングシーンに合わせて重宝する素晴らしい椅子です。
シート内部ウレタンクッションは新規に交換しました。
ファブリックにはDAW社(Danish Art Weaving社) からLimaというフェルトのようなテクスチャーの生地を採用。素材はウールとポリアミドの混紡で肌触りよくさらに耐久性が非常に高い。色味も淡いブルーグリーンのようですが様々な色の繊維が織り込まれていてとても奥行きを感じるファブリックです。
このような本当に素晴らしい椅子と、とても良い縁で巡り合えました。
今回は単品での販売の予定は無く4脚セットでご提案をさせて頂きます。(@¥49,500-×4)
Condition
チーク材を使用した木部は全体古い塗装や汚れを洗浄後サンディングを施してからオイル塗装と蜜蝋ワックスにて再仕上を施しました。チークの木目を最大限生かすため丁寧な研磨を心掛けています。木目の一本一本までも是非注目して頂きたい仕上がりです。
シート内部ウレタンンクッションは交換済み、上述した生地にて座面の張り替え迄済ませています。