BIBの椅子の脚のぐらつき修理をご依頼頂きました。
*BIB…「某インテリアブランド」の略(勝手に私が作った略語です。)
普段は北欧ヴィンテージ家具の修理をしていますが、お持ち込み修理のご依頼は「長く愛されてきた製品であるかどうか」に重きを置いてブランドにはこだわらずに(可能な範囲で)対応したいと考えています。
あくまでも可能な範囲でです。
一先ず今回も無事ぐらつきは解消してお引き渡しを済ませることが出来ましたが、改めて普段扱っているデンマークのヴィンテージ家具は修理がしやすい、だけでなくて繰り返しの修理が可能な造りであることを実感。だからこそのヴィンテージ。
そしてだからこそ、普段携わるヴィンテージ家具の修復作業において、この先に修理が必要になった際にまたきちんと修理ができるような丁寧な仕事をしよう、そんな風な仕事をしていきたいと強く想いました。
脚部の構造は仕口による接合の他、ボルトとネジの併用。前脚はある程度繰り返し修理可能なシンプルな設計でしたが後脚はかなりの部分を接着剤に頼っていて、恐らく人為的な解体に限界があるだろうと感じました。
という、そんな私なりの見解も今後長くお使いいただく中でオーナー様には認識しておいて頂きたいと考えて可能な限りお伝えさせて頂いています。
それでも10年以上使用されてきたとの椅子はテーブルともセットで揃えているそうで愛着も大きいことと思います。直せて良かった!と私もホッと一安心。
ご依頼ありがとうございました!
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