VINTAGE FURNITURE & repair
3-078 Dining chair / Johannes Andersen
Price:
2set ¥118,800-tax in
Size:
W465 D530 H845 SH440
Material:
Rosewood
Johannes Andersen / Uldum Mobelfabrik / Denmark / 1960's
Stock:
2



















1960年代頃のデンマーク製チェアセット
今回2脚以上でのセット販売でご案内させて頂きます。残り2脚となりました(1脚あたり¥59,400-税込)
デザイナーのヨハネス・アンダーセンは椅子はもちろんテーブルや収納家具など幅広い製品デザインに携わってきた経験豊富なデザイナー。この椅子も彼のその豊かな経験が凝縮されています。
まずとにかく座り心地がとても良い。背凭れが広いのはご覧頂いて判ると思いますが座面の奥行き、背凭れの角度や体のラインに沿った緩やかな曲面の設計などよく考えられています。
このように背凭れを広くした分、恐らく苦心したであろうことは如何に椅子を軽快にするかということでしょう。
例えば脚同士を繋ぐ貫を極力排除した座面下のすっきりとした設計であったり、後ろ脚から背凭れへと伸びる木部フレームのエレガントな曲線のシルエットであったり。高さのある椅子ではありますが、これら一つ一つのデザインによってシャープですっきりとしたダイニングシーンを演出することが出来る。流石と思えるデザインでもありますが、この辺りは割と想定の範囲内であったりして、
して、実は今回私が一番感動したのは背凭れの内部構造。ファブリックに覆われてしまう普段は見えない部分ですが、背凭れの芯材上部の表裏それぞれに施された曲面の細工を見つけました。この細工によって、背凭れの丁度稜線部分の印象を決めることが出来るのです。クッション材を重ねて生地を張ると背凭れの厚みがどうしても増してしまう。きっとこの稜線部分が厚ぼったいと今より少し野暮ったいのかもしれません。そこを克服するための細工。
一つの意匠が製品デザインを決定するわけではない。一つ一つの意匠をそれぞれ重ねていった先にようやく製品デザインを決定することができる。ここに至るまでに一体どれだけの試行錯誤を繰り返したのだろうかと想像して、改めて感服。
本当に細部まで丁寧に考えられた椅子です。
今回シートにはDanish Art Weaving社のUld ネイビーに白のランダムストライプ柄の生地で新規に張りました。生地自体に光沢がある上質な雰囲気です。