VINTAGE FURNITURE & repair
4-062b BRUTALISM chair / Kurt Ostervig
Price:
@¥85,800- tax in
Size:
W605 D530 H770 SH445
Material:
Oak wood
Kurt Ostervig / FDB Mobler / Denmark / 1978
Stock:
1




















デンマーク Kurt Ostervigによるアームチェア、1970年代頃のFDBモブラーによる製造です。
*2脚ありましたが残り1脚となりました。アームに辺心材の色の差がくっきり残る個体がご案内可能です。
巾広の背板やオーク無垢材を使用した骨太な木部フレーム。無骨でいて素材の力強さがしっかりと伝わってくるこの印象から”BRUTALISM”と勝手に冠をつけさせて頂きます。
こちら以前にも入荷したことのあるチェアでその時にも言及致しましたが、この無骨な印象にも関わらず2枚の巾広の背板にそれぞれ角度が設けられており、それぞれにきちんと役割を備えた機能的な設計に繊細なデザイン思考を窺い知ります。
下の背板は深く座った際に、腰の上辺りをがっちりとホールドしてくれるとても安定感のある感触
そして上の背板は姿勢を崩した際に体を楽な姿勢で支えてくれるため、ON/OFFを切り替えられるとても機能的な設計です。
刻印から製造は1978/9/1
時代はモダニズムからポスト・モダニズム期へと変遷していく。
モダニズム期における合理的なデザイン思考から脱却して”アンチ・デザイン”思考を模索する中で、その方法論としてBRUTALISM様式に依ったのだろうかというのは私の勝手な想像ですが、この佇まい、そして特に素材のあしらい方からはそんな風な想像が湧いてあがります。しかし、それでも遺伝子レベルにはデンマークのデザイン思考がしっかりと流れていて、このモノを介した思考の永続性にこそ未来への可能性、私たちが伝え守るべきことがあるのだと信じています。
今回、BRUTALISMという印象をより際立たせたく、ヌード感を意識して座面にはスウェード調の生地(ウルトラスウェード)を採用。現代の空間にも合わせやすいようにアッシュグレーの色をセレクトしました。灯りの下も良いのでしょうけれど自然光を浴びた姿がものすごく格好良いです。