












60's のIKEA製シェルフ、デザインはポーランドのデザイナー Marian Grabinskiを起用して開発されました。
このシェルフはシリーズ家具として開発をされ、当時は例えば異なる家具とユニットをしたり、また様々なパーツを追加できるなどバリエーションが豊富。機能性にも優れていました。
現在のIKEAの家具を見ても、組み合わせ自由な機能的な設計であったり、そしてデザイン性の高さなど、機能性とデザイン性を追求した製品開発の面ではブランドの核となるものは基本然して変わっていないのだろうなと想像をします。
ただ、現代は便利になりすぎた。作ろうと思えば海外の工場で幾らでも安価に作れるようになってしまった。この当時の家具と現代の家具との一番の大きな違いは、きっとそんなところなのかもしれません。
この当時の家具としても少し珍しく、背面や抽斗内部にもオーク材を使用するなど贅沢な素材使いが興味深い。
また個人的にはスタイリッシュな抽斗やシェルフのデザインと比べると、脚部のなんだか少しメカニックなシルエットが不器用で愛嬌があって好きです。
当時のカタログなどでも、上下のパーツを離して独立して使用する提案もあったようです。下段の天板には日焼けによる色の差も残りますが、使い方が一つに絞られていないところは案外嬉しい気がします。
Condition
オーク材を使用した木部は、背面と抽斗内部以外のすべてを古い塗装や汚れを剥離洗浄後サンディングを施してからオイル塗装にて再仕上を済ませました。
背面には製造番号のスタンプが残っており、これを消したくなかったので落とせる範囲で汚れを落とすにとどめています。背面左下辺りに白いペンキ汚れがございます。念のため写真にてご確認下さい。
Daily care
普段のお手入れは、柔らかな布やブラシなどで埃を払う程度のお掃除が基本
配置によってはたまに風通しの良いよう向きを変えてあげたり、お部屋の空気を入れ替えるなど清潔な環境を整えることが大切です。
【木部のお手入れ】
乾拭きをすることで表面に残る油分や蝋分が磨き上げられて艶が増す効果が期待できます。
定期的にワックスやオイルを塗布して保湿ケアも心掛けてあげてください。
普段は乾拭き、落ちない汚れがある時に固く絞った水拭きを施すなど、塗装表面に負担の掛からないよう様子を見ながら段階的なケアが望ましいです。
また、年に一度とか季節の変わり目くらいのタイミングに行う程度で良いのですが、抽斗を抜いて風通しの良い場所などで数時間程度、内側も換気をしてあげられると理想的です。
日常のお手入れ方法もお気軽にご相談ください