Borge Mogensenがフレデリシアより発表したモデル2260 2シートソファ

＊木部メンテナンス済み、生地は張替前の状態で展示をしているためお好きな色の生地にてクッション製作いたします。

（表示代金は国産リバコNC生地を使用して生地代金、張替代金までを含めた価格です。お選びいただく生地によっては生地代金分価格が変動いたします。詳しくはお問い合わせ下さい。）

ソファと言ってもシート高44㎝とテーブルにも合わせられるようなスケールで設計されている。

機能主義に専念したモーエンセンは都市部での暮らしにフィットするように、限られたスペースを有効に、そして快適に過ごせるような家具の開発にも大きく力を注いできた。おそらくこのソファもリビングとダイニングを隔てず共有できるようなコンセプトのもと開発してきたのではないだろうか。

直線による簡素な設計も背凭れに曲線を取り入れることで単調になることはなく、この優美な佇まいが実現されている。

この背凭れの曲線は見た目にも確かに効果的ではあるが座った際、背中を預けた際にその効果を如実に知る事ができるであろう。背中の当たりが本当に心地良い。

またこれは私の自論であるが、アームチェアの一番の見どころは指先にあると思っている。それが良いデザインであれば尚更、アームに腕を預けて指が触れた位置からは作者の願いや想い、こだわりを確かに感じることが出来るであろう。

このソファでも是非、この指先のあしらい方にも注目して頂きたいと思う。

モーエンセンの家具に限らず、人気のある作者の家具はどれも兎に角バランスが良いと感心する。

このバランス感覚こそがプロダクトとしての完成度、そして空間に配した時には他との調和や時代を超えた普遍性といった魅力の源泉となっているような気がいたします。

最後に座り心地に関しては、シートに深く沈み込んで寛ぐほどのソファではない、比較的かっちりと姿勢を正して座れ、ハイバックの背凭れのため安心して体を預けることが出来る、といった感触だろうか。

ただ、座り心地というかこれは座った時の気持ちであるが、背面の高さがあるためにプライバシーが守られている、という安心感を強く抱くことが出来る。背後からの視線を完全に遮るため、自分の時間に集中することが出来るようで。ホームシアターがあったらこのソファ置きたいな、と思いました。