1960年代頃のデンマーク製チェア
デンマークの椅子は後ろ姿が美しいとよく言われ、この椅子も確かに後ろ姿も大変綺麗なのですが
個人的には特にこの『後ろ脚』が格好良いなぁと、とても気に入っています。なんとなくですが学生の頃に観たアメリカの映画の食卓のシーンを思い出していて、、散乱していてやたらと煙ったいダイニングなのですが、あの頃に観た外国映画のインテリアって解らないなりにとにかく格好良くて、無性に憧れていました。あの時あのテーブルに合わせてあった椅子が、確かこんな感じだったような気がしています。ちょっとバイオレンスな映画だったと思うので、映画の名は伏せておきます。
チーク×オークという材のコンビネーションはよく見かけますが、背凭れの上下で材を違えるこの合わせ方は少し珍しい気がします。だからと言って奇を衒った様子もなく、しっかりとした主張、存在感を感じられて良いデザインだと思います。
少しマニアックな話ですが、この背凭れ。オーク材(上側:厚み約15㎜)もチーク材(下側:厚み約11㎜)も共に4~5㎜にスライスした材を積層して曲げ木する技術が用いられています。それぞれ同一材を積層することで積層部が目立ちにくい仕様ですし、なにより少ない材料で効率良く、質の高い家具を製造していた当時のデンマーク家具らしい設計です。
シートにはデンマークKjellerup Vaeveri社 ウール100%の生地『Herning』から、やわらかなミルキーホワイトに細いブルーのストライプが爽やかな生地をセレクトして張り替えました。完璧に私好みに仕上がりました◎
Condition
木部フレームは古い塗装や汚れを洗浄後サンディングを施してからオイル塗装と蜜蠟ワックスにて再仕上を行いました。
小傷程度は探せば見つけられるとは思いますが目立つほどのものは無さそうです。
経年し深みを増したチーク/オーク材の色艶が美しく、とても良いコンディションです。
シート内部ウレタンクッションは新規に交換済み。ファブリックの張り替えまで済ませています。
詳細についてご質問ございましたら確認します。お気軽にお問い合わせください。