デンマークの家具デザイナー Ib Kofod Larsen（イヴ・コフォド・ラーセン）がスウェーデンOPE Moblerより発表したソファ『Kandidaten』

ラーセンのデザインはデンマークのみならずこうしてスウェーデンであったり、また英国でもG-PLANシリーズを手掛けるなどしてデンマークデザインの普及・発展に大きく貢献してきました。

このソファも彼のデザインの特徴とも言うべき美しく繊細な曲線を携えていて眺めて美しく。しかしやはり実際に腰を沈めて腕を預けた際に伝わる安定感、実用性、デザインのバランスにこそ、このソファの魅力を感じることが出来る。肘元から指先へかけて絶妙な角度で反り上がるアームレスト。これは是非、実際にお試しいただくことをお勧めする。

後ろ姿も大変に美しい。規則的に並ぶ背板、やや後方へ傾斜したシート、先へと細まる脚部。一つ一つの造形やそのバランスには、最上まで考え抜かれた作り手の意思を想像する。

本体フレームはノックダウン式（組み立て式）のため分解して搬入が可能。搬入経路は選ばないと思います。

シートは恐らくオリジナルはスプリングが内蔵されていたと思いますが、こちらはウレタンフォームのみの仕様です。

座面・背凭れともに内部クッション材は新規に作り直しています。沈み込みは少なく、適度な弾力を持たせることで（大袈裟かもしれませんが）吸い付くような座り心地。長時間座っていても疲れにくい加減に仕立てました。

カバーはデンマーク Kjellerup Vaeveriより、厚手でしっかりとした織りのウール×コットン生地を使用しました。