ボーエ・モーエンセンによるアームチェア『BM73』
直線を基調にした端正なシルエット。要所に曲面を取り入れることで単調な印象に留まることなく、マホガニー材の深い色味も相まって、優しく温かみのある表情を感じ取る事が出来ます。
羽を広げたように幅を設けたアームにも、外端はしっかり面を取って仕上げられていますので、腕を預けた際には指先までもリラックスして休めるようです。
アーム先端、脚部との接合部の嵌め方も意匠と捉えた、モーエンセンらしいクラフトマンシップを十分に愉しむことの出来る作品です。
目に見えない部分では、シートや背凭れはボードではなく枠木に麻テープを張り込んだ上にクッション材を充てることで、程よい弾力のある、優しい座り心地が演出されています。
長時間の使用にも向き、またボードの座面に比べると重量も軽減された設計のようです。
今回、ファブリックはオリジナルコンディションが良くそのままを使用しています。(詳細は下部コンディション欄をご覧ください。)
生地の張り替えを希望される場合には別途生地代金を追加して対応致しますので、ご相談くださいませ。
Condition
マホガニー材を使用した木部フレームは全体を洗浄研磨後、オイルとワックスにて再仕上を行いました。
擦り傷等も散見出来ますが、大きく雰囲気を損ねるほどのダメージはなく、ヴィンテージとしては良好なコンディションです。
シート内部ウレタンクッション材は新規に交換済み。クッション材を支える麻テープと底張り布も新規に張り直しています。
上述していますが、今回オリジナルのファブリックに目立ったほつれ、染み、褪色等も見受けられず、とても良いコンディションだったため、再使用を致しました。
クッション材の交換の際にファブリックは一度剥がし、その際にスチーム洗浄、除菌等を行いましたので、こちら安心してお使い頂けると思います。
コンディションの詳細について希望される場合にはご案内致しますので直接お問い合わせ下さいませ。