Hans J Wegnerによるキャビネット『RY-14』
ウェグナーの収納家具を数多く手掛けてきたRY Moblerによる製造です。
このキャビネットシリーズは、同規格で製造されていた幾つかのタイプのキャビネットと組み合わせることの出来るフレキシブルなシリーズとして発表されていました。
そしてこのRY14は(本来は)土台となるキャビネットに載せて使用するタイプとして、奥行きの浅い設計となっています。
両サイドの側板がそのまま脚構造となる潔いシルエットも、このシリーズの特徴の一つ。今回オーク無垢材を使用した脚部はオリジナルを参考に弊店にて新規に作成を致しました。
キャビネットの顔となるフロントデザインはチーク材の木目を存分に楽しめるようにと、真鍮製の把手を一つだけ配置した極々簡素な設計。しかもこの把手は左にクイッと動かすとロックが外れるため、指1本で簡易に開閉が可能、と実用性も兼ね備えています。
4枚設置された棚板はおよそ3㎝間隔で23段階の高さ調整が可能。
食器戸棚や本棚として、また奥行きも浅いためリビングや寝室、玄関スペースなど幅広いシーンでお使い頂けると思います。
Condition
チーク材を使用した本体は全体、古い塗装や汚れを洗浄後丁寧にサンディングを施してからオイル塗装と蜜蝋ワックスにて再仕上を行いました。
上述していますが、オーク材を使用した脚部はオリジナルを参考にして弊店にて作製をしたパーツになります。
以下コンディション詳細
・写真最後から2枚目:正面向かって左上淵部に打痕を補修した痕が残っています。
また細かすぎてこちらは写真に残せなかったのですが、両サイド側面の下部にも小さな欠けを補修した痕が幾つかございます。共に雰囲気を損ねるほどのダメージではないと思います。
・写真最後から4枚目:真鍮の把手をロックするための留め具が破損していた為、こちらも新規に作成を致しました。
その他、注視すれば細かな傷なども散見出来るかとは思いますが目立ったダメージはなく、良好なコンディションです。
より詳細のコンディションについてを希望される場合にはご案内しております。お気軽にお問い合わせ下さいませ。