デンマーク製 1950~60年代頃のサイドボード
シンプルなデザインだからこそ、正面に並ぶ美しいローズウッドの杢目がより一層存在感を放ちます。
細部まで大変造りよく、特に無垢材を彫り込んで削り出して成型した扉の把手は派手な様子は決してありませんが、このサイドボードのデザインのアイコンとしても本当に手が凝っている。扉を開けた時には扉の裏側にもその組み木された把手の輪郭が顕わとなり、見た目の美しさに加えてクラフトマンシップを感じ愉しむことが出来るようです。
天板、側面にあしらわれたローズウッドの杢目もそれぞれに異なる魅力を備えていて、どの角度からも眺めて良し。
空間の主役として是非据えて頂ければと存じます。
脚はもともとオリジナルでなかったため、国内で新たにアイアン脚を製作、弊店にて黒く塗装仕上げを施しています。
頑丈で、とにかくローズウッドの杢目と色、シルエットを引き立てることだけ考えて製作いたしました。
以下詳細
・収納開口部(3部屋共通):幅470 高さ360(㎜)
・各部屋に棚板1枚ずつ設置、約2.5㎝間隔で12段階の高さ調整が可能。取り外しも可能。
・脚部長さ:22㎝
・床から幕板部分までの高さ(隙間の高さ):19㎝
・脚先には高さ調整出来るアジャスターが設置されています。(可動域約2.5㎝)
Condition
ローズウッドを使用した木部は、一度古い塗装を洗浄後丁寧にサンディングを施してからオイル塗装にて再仕上を行いました。
リボス社のオイルを使用し、僅かに艶を残した上質さを感じられる仕上げとなります。
大きく目立つダメージはありませんが、一部ご案内箇所、加工箇所がございます。
以下ご確認お願いします。
【写真最後から7枚目】
収納内部の底板に計4ヵ所、直径約12㎜の丸い穴が残っています。穴の外周はアルミがスチールの筒が入っており、何かを接続していたのか用途は不明です。気になるようであれば埋めてしまうことも可能ですが、現状のままとしています。写真にてご確認下さい。
【写真最後から6枚目】
もともと天板の奥、背と接する角の位置に約5㎜厚の溝があったため弊店にて木を圧着・色調整して溝を埋めています。背面に近い位置であまり目立ちませんが、念のため写真にてご確認下さい。
【写真最後から2~4枚目】
もともと天板の上にシェルフなどを固定していたのかもしれません。設置するためと思われる穴が3か所それぞれ3つずつ並んで残っていました。穴は埋めて色調整してさほど目立つ痕ではありませんが、写真にてご確認下さい。
穴があった位置は写真最後から5枚目に矢印で示した3か所となります。
その他には特に気になること、特筆することはございません。
ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。