
1960年代頃のデンマーク製チーク材を使用したダイニングテーブル
スタンダードなデザインと、天板下に格納された補助板を引き出すだけで容易に伸張することが出来る使い勝手の良さが人気です。
この個体はオーソドックスながら、先へかけて細まる丸脚 / アーチを描いた幕板部材 / ㇵの字に広がる脚部 / 斜めに角度をあしらった補助天板の小口面など、シルエットやディティールへのこだわりを感じることが出来る造りの良いデザインです。
天板下に格納された補助板は両サイドに1枚ずつ設置されている。伸長する際、天板の下から補助板を引き出して抜いてしまうと天板の高さが変わってしまうのではないかと気にされる方も時々いらっしゃいますが、ご安心ください。
片側だけを伸長しても高さも変わらず、きちんと水平を保ってお使い頂けます。
これは補助板を支えるための支柱が幕板の裏側に存在しているのですが、この支柱に斜めに角度を設けることで、補助板を引き出すと同時に上へと上がってくるよう設計されているからなのです。ちょっと言葉での説明が難しいですが、ご興味ございましたらぜひ実物をご覧頂くか内部構造のお写真などもご案内いたしますのでお気軽にご質問くださいませ。
Condition
チーク材を使用した天板、補助板、幕板部材、脚部と全て、古い塗装や汚れを洗浄後サンディングを施してからウレタンを配合したオイル仕上風塗料にて再塗装を施しています。
実質的にはウレタン仕上げですが表面に皮膜は作らず、木の呼吸も妨げず、自然な肌触りを残しながらも高い耐水性とオイル仕上げのようなしっとりとした風合いを実現しています。
大きく雰囲気を損ねるほどのダメージはありませんが、長年の使用に伴う小傷、補修痕もございます。
以下、写真と照らして内容ご確認ください。
>写真最後から5枚目
→メインの天板の表面に僅かに凹凸が生じています。
これは恐らく過去に水分を吸い込んでしまったことによって、木材が膨れてしまったことが原因と考えられます。
目視では凹凸はほぼ気になりません。天板全体を撫でていくと指先で気が付くと思います。
>写真最後から4枚目
→うっすらと丸い輪染みの痕が見えます。かなり解消できたのでストレスになるようなダメージでもありませんが、念のため掲載。
>写真最後から2枚目&3枚目
→メインの天板の淵部に打痕を埋めた痕がもともと残っていました。色を少しタッチアップしているため、僅かに色の違いや艶の違いに気が付きます。
>写真1番最後
→幕板部材の一部に割れがあり、圧着と隙間をパテ埋めして補修をしています。
脚部と接する位置ですが、直接脚の接合を支える場所ではありませんので強度には影響していません。
その他、コンディション等で気になることございましたらお気軽にご質問くださいませ。