1960年代頃のデンマーク製ダブルチェスト
抽斗把手が整然と並ぶフロントの表情に独特の存在感が宿ります。
このような抽斗チェストは衣類の収納のイメージですがサイズさえ適していれば様々な収納として良いようです。
というのも、正面向かって右、上から2段目の抽斗の奥と背板にそれぞれ一か所、コード類を通していたであろう丸い穴が施されていました。オーディオ類か何かを収納していたのでしょうか?
この穴は①完全に塞ぐ②着脱できる蓋を取り付けるにとどめて、今後配線が必要になった場合には改めて利用出来るようにする、①②いずれかにて対処しようと考えています。(今のところ②を考えています。)
抽斗収納内寸を計測するのを忘れていました。また後日更新し直します。
Condition
木部は全体、古い塗装や汚れを洗浄後サンディングを施してからオイル塗装にて再仕上を施しました。小傷程度はいくつか見つけられますが大きく目立つような、雰囲気を損ねるようなダメージはなく良好なコンディションです。
もともと抽斗を収めるための吊り桟が削れたり折れたりしていたため、今回16本の吊り桟をすべて新しく交換しました。
僅かに均整の取れていない箇所もございますが、抽斗の開閉時には特に障りはなくきちんとご使用いただけます。
Daily care
普段のお手入れは、柔らかな布で埃を払う程度のお掃除が基本
配置によってはたまに風通しの良いよう向きを変えてあげたり、お部屋の空気を入れ替えるなど清潔な環境を整えることが大切です。
【木部のお手入れ】
乾拭きをすることで表面に残る油分や蝋分が磨き上げられて艶が増す効果が期待できます。
定期的にワックスやオイルを塗布して保湿ケアも心掛けてあげてください。
乾拭きでは落ちない汚れがある時に固く絞った水拭きを施すなど、塗装表面に負担の掛からないよう様子を見ながら段階的なケアが望ましいです。
水拭きを頻繁にすると表面の乾燥を促してしまうため、定期的な保湿ケアを推奨します。
日常のお手入れ方法もお気軽にご相談ください